いきなり余談から入るのですが、先日『シンドラーのリスト』という映画を見ました。

シンドラーのリスト』というタイトルは『一流の男が絶対にしないこと』という書籍で紹介されており、それが数年前の話でずっと先延ばしにしたまま鑑賞していませんでした。

そんな折、先日読んだ『日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人』の中で『東洋のシンドラー』が紹介されていたことをきっかけに『Amazon Prime Video』で探してみたところ、ギリギリ2020年3月末までPrime適用だったので鑑賞してみたというわけです。

シンドラーのリスト』のあらすじや結末に関しては、先述したように『一流の男が絶対にしないこと』の中で紹介されていたのである程度知っていました。

(追記:同じ里中李生さんの書籍で、『大人の男は隠れて遊べ』ではより詳しく述べられていました。)

ネタバレありき、加えて片手間で作業しつつ鑑賞していたのですが、ラストの『オスカー・シンドラー』が泣き崩れる場面で(本当に久しぶりに)涙が出てきました。

モノクロながら過激な描写が見受けられる作品ではありますが、『東洋のシンドラー』もある程度認知されている今、一度見てみてはいかがでしょうか。

前置きが長くなりました。

今回は新渡戸稲造の『武士道』を読んでのお話です。

前置きの中でも触れた『日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人』でもたびたび登場し、アメリカの大学で日本文化を勉強する際にも登場すると述べられています。

また、それ以前に読んだ書籍では「訪日外国人に『武士道』について尋ねられたが、答えられなかった」という体験談も目にしていた為、読んでみることにしました。

なお、今回も現代語訳版を購入しました。

ただし、こちらの書籍は現代語訳であっても私程度の人間には少々難しかったです。

『武士道』とは

(『武士道』そのものではなく書籍としての)『武士道』では、大昔から明治初期まで日本人が持っていた『武士道』という精神に関して、「こうやってできた」「こういうものだ」という事が書かれています。

原書が日本人だけではなく世界に向けられているという事もあり、『武士道』の中ではその説明に際して諸外国の精神の礎を比較として用いながら『武士道』の解説がなされています。

その為、諸外国の哲学や思想といった分野に関しても前もってある程度の知識を得ておくと、より深い理解が得られるかもしれません。

私はというと、そういった分野への知識が教科書の表面レベルしかなかったために、比較の箇所でかなり頭を使いました。そういった点において、難しいと感じました。

新渡戸稲造がどれだけ書籍を読み漁ったのかは分かりませんが、「まだまだ学び足りない」という事も強く意識させてくれる内容です。

『武士道』を読んで

簡潔に言えば、「『武士道』とはこのような過程で培われた、このようなもの」、すなわち「日本人の源泉」を学ぶことが出来ます。

残念ながら資本主義経済においては役に立たない部分もありますが、武士の高潔な精神には人として学ぶ点が多くあります。

その細々としたところは書籍を実際に読んで頂ければと思います。ここでは私が興味を惹かれた点に関してご紹介したいと思います。

和歌(日本語)の素晴らしさ

『武士道』の中ではいくつか和歌が登場します。が、それらの内容に関して感動したわけではありません。

和歌の内容やその歌が詠まれた場面も想像したりして、日本語の表現力の豊かさに感動したのです。

限られた文字数の中で、こんなにも豊かな表現が出来るのかと。

学生生活を振り返れば古文は苦痛でしかありませんでした。過去の時代の文章(原文)をどうして読み解かねばならないのか、今の時代どこでこんな古語が使われた文章を読むのかと。

もちろん勉強としての古文には相変わらずの思いですが、昔の人と同じく、和歌を詠むことはもっと教育として取り入れてもいいんじゃないかとさえ思っています。

読書の効能

「成功者は読書家」という言葉は以前にも触れたように、ビジネス書や自己啓発書でよく目にする言葉です。

それにさらにコチラを付け加えたい。

知識というものは、これを学ぶものが心に同化させ、その人の品性に表れて初めて真の知識となる

武士道』より

周囲の人間と比べるのはアレかもしれませんが、少なくとも私の周囲と比べて私は本をよく読みます。

しかし肝心なのはその冊数ではなく、読んだ書籍から何を学んで実行しているか、ということ。

あまりここまで丁寧に忠告してくれる現代書籍には今の所出会っていません。

「よく考えれば分かるでしょ、そういう事だよ」と言われてしまえばそれまでですが、「読んだだけで満足していてはいけない。実行しなければ」と強く思わせてくれました。

日本人は感性豊か

「笑って誤魔化す」では正確性に欠けるかもしれませんが、日本人は心情と正反対の外面を作ることがあります。

激おこ状態でも笑顔だったりとか。

『武士道』において、これは日本人の感性が乏しいために起こるのではなく、感性が豊か過ぎるからこそ自制した結果だと述べられています。

そう考えると日本人の性質に対する考え方が少し変わってくるのは、私だけでしょうか…?

最後に

福沢諭吉の『学問のすすめ』もそうでしたが、明治維新から戦前にかけての書籍には、改めて学ぶ事が沢山あると強く感じました。

それは今を生きる為の役にも立ちますが、今を生きる日本人である自分の根底を理解するという意味でも大変役立つと思います。

もしかしたら私が明治以降の歴史を苦手とするのは、こういった作品をあまり教育現場で持ち出されていないからなのかもしれませんね。

以上です。

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