2023年4月、色々な契機が重なって約5年勤めた会社から新しい会社に転職しました。

転職については以下の記事をご参考ください。

この転職に伴って一番大きく変わったのが給与体系です。

これまでの給与体系

以前の会社は、入社時点では年俸制をとっていました。

過去の昇給額としては、月2万5000円/年前後

同地域・同年代の中ではそれなりの額をもらっていたと思っています。

それが近年、夏冬年2回のボーナスが出るようになったため昇給額としては月1万弱/年程度に落ち込みました。

それほど大きくはない発展途上の会社でもあったため、業績次第となるボーナスの額もそれほど高くありません

未経験者の採用も多く、オフィス移転などの事業投資もありましたからね。

次に昇格の基準ですが、人を下につけられるかどうか、が最も重要なポイントでした。

しかし、下に人を付けられるかどうかは参画した案件・派遣先の企業次第なので、実質営業依存。

例え月100万のスーパーエンジニアでも、1人だけで参画していれば給料は同年代と変わらない、そんな感じです。

『単価還元型』とは

対して転職した新しい会社の給与体系は『単価還元型』です。

字面通りですが、月単価の〇〇%が月給として支給されるという体系です。

細かく言えば、基本給+月単価に応じたインセンティブが支払われるといった感じ。

雇用形態は正社員なので、フリーランス並みの給与水準でありながら安定して働けるというのが最大のメリットです。

※待機が発生した場合は基本給のみが支払われる。

『単価還元型』の良いところ

最大のメリットについては先述しましたので、その他に私が個人的に「これいいじゃん!」と思っているポイントを紹介します。

昇給タイミングが多い

短期のプロジェクトを渡り歩く場合、数カ月おきに単価が変動することになります。

月単価が給与に反映されるというシステム上、年に数回の昇給タイミングが発生します。

ただし、この昇給は降給と紙一重である点にもご注意ください。

会社的に降給してしまうような営業は行わないと思いますけどね。

資格手当が存在しない

一見してデメリットになりそうな見出しですが、私個人としてはメリットだと思っています。

応用情報技術者資格で例えてみましょう。

(これまでの経験上)上記資格を取得すると資格手当にして月1万円、祝い金としては1回10万円ぐらいの金額が支給されます。

しかし実際のところ、月単価としては5~10万ぐらいの交渉材料になります。

還元率が仮に50%(そんな低いところはないですが)だった場合、月2万5000~5万程度の昇給になるわけです。

特別ボーナスが存在する場合も…

ただでさえ高水準の給与を得られるにも関わらず、さらにボーナスが支給される会社もあります。

ボーナスの条件としては(やはりここでも出てくる…)下に人を付けられるかどうか。

さらにリーダーやマネージャーといった区分ではなく、付いた人数によって細かく計算される会社もあるようです。

『単価還元型』の注意点

色々なメリットが存在する反面、デメリットもあります。

それが、給与が参画するプロジェクト依存すなわち営業依存であることです。

例え自分が「俺は月80万のエンジニアだ!」と思っていても、月単価80万のプロジェクトに参画できるかは営業次第、ということです。

そのため『単価還元型』の企業に転職を考えている場合は「単価の高いプロジェクトに参画できるか」に着目するといいでしょう。

テレワークが普及したご時世ですから、高単価でプロジェクトが豊富な首都圏の企業がおススメです。

プロジェクトの情報が少ない場合も「仕方なく…/いったん…」なんて言葉でテスターにされかねませんから…。

最後に

テレワークの普及に伴い、地方のエンジニアが高い給料を求めて首都圏の企業に転職するケースが非常に増えています。

それを追い打ちをかけるかのような『単価還元型』の出現。

地方の企業は苦境に立たされているといっても過言ではないでしょう。

いずれは地方でも首都圏同様の単価が実現する日が来るかもしれませんね。

以上です。

スポンサーリンク