進捗管理、やってますよね。

RedmineであったりMSProjectであったり、VSTSあるいはエクセルでの管理などなど。

これまでは「上司が部下の進捗を把握するためのもの」くらいにか考えてこなかったのですが、上流工程から参画して初めて実績入力の大切さを実感しました。

これは基本設計フェーズが終わりに近づき、次工程の体制を考えていた時のお話です。

そのプロジェクトはお客様との契約前に詳細設計が完了するというスケジュールのプロジェクトでした。

当然、その期間での活動は『提案』に過ぎず、契約後に『要望』が出てくることは必至でした。

何せ、基本設計段階で要件定義が終わっておらず、詳細設計の期間まで引きずる状況だったので…。

そんな基本設計の期間中、WBSは引かれていたものの機能追加や変更などにより次第にWBSは放置され、実績入力等も行っていませんでした。

そうした状況でも次工程の見積もりを行わねばならず、さらには次工程からの体制に備え、WBSも引かなくてはなりませんでした。

ウォーターフォール形式の開発であったため、見積もりに関しては機能追加等の懸念事項も踏まえ、こちらにあるような比率から見積もることは出来ました。

しかし、問題はWBSでした。

基本設計段階での実績入力をしていなかったため、上記リンク先の数値を使っての線引きが出来ないことに気付いたのです。

個々のタスクに対して実績を入力していれば、「この機能の詳細設計を行うには、基本設計でこのくらいかかったからおそらくこのくらいの期間で出来るだろう」という引き方が出来ていたはずです。

「上司が部下の進捗を把握するためのもの」としか思っていなかった進捗管理が、実は次工程に繋がっているんだと気付いたときには大きな衝撃を受けました…。

初めてシステム開発の現場に入ったときには「正確に管理されてる気がして嫌な感じだなぁ」とか考えていましたが、実はこれ自分の身を守るためでもあったんですね。

見積もりやWBS作成にかかわらないとしても、進捗管理(実績入力)だけはきっちり行っていこうと思いました。

以上です。

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