WordPressでブログを構築する場合、テーマを利用することで簡単にキレイなサイトを構築することが出来ます。
しかし、今現在WordPressのテーマは数えきれないほど多くのモノが出回っており、これから構築する方にとってはもちろん、テーマの変更を検討されている方にとっても選ぶのが難しくなっています。
そこで本記事では、単に「このテーマがおススメです」というのではなく、テーマを選ぶ際のポイントをご紹介します。
目次
目次を簡単・キレイに作成できるか
ブログを作成する目的は様々あるかと思いますが、多くの人に情報を発信したいという思いが根底にあるかと思います。
この場合にSEOを意識して記事の投稿を行っていく事になりますが、SEOの一環として「文字数」があります。
この文字数に関して詳細に言及はしませんが、検索上位を獲得しようとすればするほど多くなります。(ワトソンとクリックの論文のような例は除いて)
投稿文字数が多くなった場合、サイトを訪れたユーザに対してその記事が伝えたい内容を明確に認識してもらう工夫が必要で、その役割を果たすのが目次です。
書籍をイメージして頂くと分かりやすいかと思いますが、目次が無ければその本の中でどのようなことが述べられているのかわからず、その本が厚ければ厚いほど読み進める気は萎えていきますよね。そんな感じです。
この目次をWordPressで利用しようと思った際に、テーマにデフォルトで組み込まれている事が理想です。例えば「H2タグ」で目次を自動生成する、みたいに。
具体例を挙げると、SEOテンプレートとして有名な『賢威』はデフォルトで組み込まれており、当ブログで使用している『STORK19』はプラグイン『Table of Contents Plus』を導入する必要があります。
※『STORK19』に関して補足しておくと、プラグインが作成する目次用のCSSがテーマ内に用意されており、プラグインデフォルトのシンプルなデザインではなく、テーマオリジナルの目次が表示されるようになります。
ブログカードを簡単に表示できるか
時事ネタや商品・サービスに関する記事などを投稿する際に、ニュースサイトや企業HPへのリンクを挿入したい場合があります。(ブログ外のページに対するリンクを外部リンクと呼びます。)
もちろん、文章をリンク文字列にしてしまうのも一つの手段ですが、ブログカードを利用すると遷移先のサイトの情報などを視覚的に分かりやすく表示できるので大変便利ですし、ユーザビリティの向上にもつながります。
また、過去に自分が投稿した記事を参考記事として表示したい場合などにも使えますね。(ブログ内の別ページに対するリンクを内部リンクと呼びます。)
ブログカードを作成するには以下の様な方法があります。
- テーマオリジナルのモノを使う。
- プラグイン『Pz-LinkCard』を導入する。
- Webサービス『Embed』を利用する。
プラグインやWebを使っても出来ないコトは無いのですが、デザインの変更が面倒であったり、使用中のテーマと色合い・サイズ感などが合わなかったりすると微妙ですよね。
なのでテーマにブログカード作成機能が用意されているか確認するといいでしょう。ブログカードは別名リンクカードとも表記される場合があるので、確認の際はご注意ください。
なお、前章同様に具体例を挙げておくと『賢威』では外部・内部ともにテーマオリジナルのブログカードが使用可能で、『STORK19』の場合には内部のみです。
※『STORK19』に関してまたまた補足になりますが、プラグイン『Classic Editor』を利用している場合には外部リンクもブログカードが作成出来るようです。
アドセンスなどの広告を簡単に表示できるか
個人のブログであれば収益化を考えている方もいることでしょう。
アドセンス広告であれば『自動広告』という、ちょっとしたコードを1カ所に入れるだけでGoogleさんが「ここに広告表示できそう」という場所に勝手に広告を表示してくれる便利機能があるものの、投稿ページ下のダブルレクタングルなどは自分で設定しなければなりません。
テーマによっては広告用のショートコードを定義出来たり、初心者には難易度の高い投稿下ダブルレクタングルの様な表示形式を簡単に設定できるモノがあります。
投稿下のダブルレクタングルで例を挙げると、無料テーマではありますが『Luxeritas(ルクセリタス)』などは非常に設定がしやすいです。
また、当ブログでも利用しているスクロール追従型の広告もテーマによってはプラグインの導入が必要になる場合があります。当ブログで利用している『STORK19』やFITが提供する『THE THOR』では標準で用意されていますが、『賢威』などはその機能がありません。
もちろん、広告の配置を自分でプログラムを読み解いて最適な位置を模索していくのもいいですが、開設初期段階などは記事の執筆に注力するためにも、この辺は注意しておいた方がいいでしょう。
PC版だけではなくスマホ版サイトも見やすいか
WordPressのテーマを探す際には、ブログを始めようとしているくらいですからPCサイトで探すのが一般的かと思います。
しかし、実際のユーザはPCだけではなくスマホからアクセスしてくることも多く、何より今後はそちらからの流入がもっと増えてくるでしょう。
そうした時に「PCサイトは見やすいけど、スマホ版サイトは見づらい」では機会損失になってしまいます。
そうなってしまわないためにも、テーマのデモサイトを確認する際にはPC版だけではなくスマホ版も確認しておくようにしましょう。
スマホ版のサイトを確認するには、お使いのブラウザがChromeやEdgeであればF12を押すと開発者ツールが開きますので、そのツール画面上部にあるデバイスアイコンのボタン(スマホやタブレットのカタチをしている)を押すとスマホ版サイトを確認することが出来ます。(この時、ボタン押した後にページの再読み込み(F5)を忘れないよう注意してください。)
テーマのアップデートは簡単に行えるか
WordPressのテーマはWordPress自体のバージョンアップやテーマ自体の機能改修に合わせてどんどんアップデートされていきます。
自身のサイトを安全に保つためにも、このアップデートを取り込んでいく作業が必要になりますが、テーマのアップデートには2種類の方法があります。
一つは公式サイトからダウンロードした最新のテーマファイルを直接アップロードして上書きしていく方法で、もう一つはWordPressの機能で更新をかける方法です。
『賢威』などは前者のアップロード方式がメインになりますが、これが割と手間です。何せ一度ダウンロードして、それを今度はアップロードしなければならないのですから。
加えて、バージョンアップのタイミングもチェックしておかなければなりません。
対して後者の場合はWordPressのサイト管理画面にてバージョンアップを検知して更新を促してくれるので非常に楽ですし、アップデートをチェックしていなかったために古いバージョンを使い続ける心配もなくなります。
テーマのアップデートは(提供開始直後でもない限り)それほど頻繁に行われるものではありませんが、頻繁ではないからこそバージョンチェックがおろそかになってしまいがちですので、サイトの安全性を保つためにも自動更新可能なテーマをおススメしておきます。
まとめ
- 目次を簡単・キレイに作成できるか
- ブログカードを簡単に表示できるか
- アドセンスなどの広告を簡単に表示できるか
- PC版だけではなくスマホ版サイトも見やすいか
- テーマのアップデートは簡単に行えるか
今回はWordPressのテーマを選ぶ際に注意しておきたい5つのポイントをご紹介しました。
いかがだったでしょうか。冒頭でも述べましたが、選択肢が多いからこそ選ぶのに知識が必要になります。
本記事で挙げた様な観点を是非参考にしてみてください。
以上です。