営業をしながら自身の方向性が定まった時のお話

深夜の仕事をこなしながら見つけた転職先は、残業代もろくに支払わないようなワンマン経営の会社でした。

そんな会社をわずか半年で退職したあと、またもや営業職を志します。

本記事は営業職への転職から辞めるまでのお話をご紹介します。

再び営業職へ

冒頭でも触れたIT企業を退職後、再び営業職へと転職しました。

それ以前にも営業職の厳しさを知っていたにもかかわらず、です。

それはなぜかというと、転職した先の営業職が扱う商品がモノではなくヒトだったからです。いわゆる人材コーディネーターと言う奴です。

モノを売る厳しさは十分に知っていましたが、ヒトを売る事はモノを売る事に比べて「簡単なのではないか」という思いがありました。

これはIT業界にいたからこその考えかもしれません。何せ中身はほとんど派遣契約ですからね。

つまり、当時の私にとってこの時の営業職への転職というのは売られる側から売る側にシフトしただけのことだったんです。

面接から内定を頂くまで

この人材コーディネーターの会社を仮にR社として進めますが、R社への入社はそれまでの転職活動と比べて少し時間がかかりました。

というのも、拠点長との面接だけでは(私の経歴の多さが悪さをしたのか)思うようにハマらず、その上司である取締役との面談まで行われたからです。

とは言っても、私も伊達に『DS-MAX系』を経験していません。こと面接に関しては「この場面ではこう答えておけば問題ないだろう」というノウハウだけではなく、それ以外の感覚的な部分までをもある程度会得しているため、その後はすんなりと採用の流れになりました。

ヒトを売る側になってみて

実際の業務に関してですが、実は二つほど誤算がありました。

一つは、売るヒトを常にR社が抱えているわけではないという事。

大抵のIT企業は配属案件が決まらなくても正社員採用を行いますが、R社は案件が決まらない限り正社員採用はありません。

これがどんなところで響いてくるかと言うと、商品ありきでの紹介が難しいという事です。「どんな人材が必要か」を企業側からヒアリングしたうえで、今度は人材を探さなければなりません。

二つ目は、新規開拓をするにあたってアポ電をかけなければいけないコト。

まぁ、「営業職甘く見過ぎでしょ」と言われればそれまでなのですが「BtoBならメールだけでも行けるんじゃね?」と少なからず思っていたのです。

方向性の転換期

R社に勤め始めて2週間が経過した頃、「パソコンに向かって黙々と作業していたいな」と思い始めるようになりました。

加えて、営業の会社であるだけにエクセルやワードなどの資料がテキトーなモノしかなく、それに嫌気が差して自ら整理し始めたことで、「IT系がやっぱり一番向いているんじゃないか」と思うに至ります。

人とコミュニケーションを取る事が嫌いなわけではありませんが、積極的に取りたいと考える人間でもなかった。それなのに「人と出会うのが楽しい」と言い聞かせて、それが実現できる仕事に向かっていた。

その思い込みが自分の中で崩壊しました。

わずか1ヶ月で退職

先述の思い込みの崩壊と、方向性が固まってからの行動は早かったです。

早速IT系企業を求人サイトからピックアップし、それまでの経験から着目しておくべき部分でふるい分け、1社にまで絞りました。

偶然にも、新卒入社した会社で同じ職場に居合わせていたエンジニアがいた会社だったために、その方のお口添えもあって難なく転職先が決まりました。

そして、その次の週には拠点長に退職の相談をしました。営業職というのは他の職に比べてちょっと特殊で、「自分はこのままいても利益を上げられません」という雰囲気を伝えるとすぐに退職することが出来るんです。

それを逆手にとった行動の早さでもあるわけです。半端に顧客なんて抱えていたら引継ぎなどで延ばされることさえありますからね。

最後に

そして、今現在も働く会社へと転職しました。

やはりIT企業の雰囲気が(少なくとも、他の職種と比べて)一番合っていると感じます。

もちろん、このまま終わる気はありませんけどね。

以上です。

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