前回までで単独で開発するための開発環境が整いましたが、開発を行っていくうえで重要な要素がもう一つあります。

それが『バージョン管理』です。

【参考:バージョン管理】

上記のリンクを参考にしていただければわかると思いますが、開発を行っていくうえで、その履歴が残り、その履歴まで遡ることが出来るのはとても重要なことです。

特に、今回行っていくXamarin開発ではエラーが頻発します。

そんなとき『バージョン管理』されていない環境では、下手をするとフルスクラッチで作り直す羽目になるかもしれません。

クラスファイルをコピペするだけでもエラー発生するときがありますからね。

また、今回は私一人での開発になりますが、試用するPCがデスクトップとノートパソコン2台使用していくので、ソースコードの共有も大きな目的の一つです。

今回はMicrosoftが提供する『Visual Studio Team Service』を使用していきます。

小さなチームであれば無償で利用できます。

こわしくはこちらをご覧ください。

『Visual Studio Team Service』のアカウント作成

Visual Studioのメニュータブから「チームエクスプローラー」を開きます。

Webページから遷移する際はこちらからどうぞ。

「チームエクスプローラー」の「ホストされるサービスのプロバイダー」から「無料で始める」をクリックします。

ブラウザが立ち上がり、Microsoftアカウントの認証を求められるので、既に作成している方はそのアカウントで、未取得の方は新たに取得してください。

ログインが完了するとスタート画面が開きますので、「新しいアカウントの作成」をクリックします。

プロジェクトの作成画面に遷移後、「詳細の変更」をクリックします。

プロジェクト名や開発手法を選べるので、各自の環境に合わせて設定してください。

また、今回は『バージョン管理』の手法としてSVN形式の「Team Foundationバージョン管理」を選びました。

「Git」を選択しなかった理由としては、競合が発生すると面倒だからです。

一人でなら問題ないかなとも考えたのですが、PCに向かうことのできる時間が決まっているわけではないので、競合が発生する可能性は十分にあり得えると考えました。

余談になりますが、案件でも「Git」にあたることは少ないのかなと思います。

「Git」を使用していてもMasterブランチを集中型のバージョン管理に使っている話も聞いたことがあります。

Gitの使い方
  1. Masterブランチから開発ブランチを作成。
  2. タスクごとに開発ブランチから作業ブランチを作成。
  3. 作業完了後、ローカルの変更を一旦Stashし、最新の開発ブランチを作業ブランチにPull。
  4. ローカルでStashした変更を作業ブランチへMerge。
  5. 作業ブランチをPushし、開発ブランチへPull Request。
  6. すべてのタスクが完了したのち、開発ブランチをMasterブランチへMerge。

Stash作業が面倒な場合は、新たに作業ブランチを開発ブランチから作成し、その作業ブランチに対してローカルの変更をMergeしてPush、Pull Requestということもやってました。

さらに余談になりますが、『Visual Studio Team Service』にはGUIでStashを行えないようです。

なので拡張機能としてインストールが必要になります。

下記の拡張機能が個人的にはシンプルで使いやすいと思います。

【Visual Studio Git 拡張】

『Visual Studio Team Service』の利用

話が逸れましたが、これで『Visual Studio Team Service』のアカウントが作成できました。

「プロジェクトの作成」では実際のプロジェクト(ソリューション)が作成されたわけではないので、次はVisual Studioから『Visual Studio Team Service』への接続と『Visual Studio Team Service』へのプロジェクトの追加を行っていきます。

Visual Studioに戻り、「チームエクスプローラー」の「ホストされるサービスのプロバイダー」から「接続」をクリックします。

Visual StudioでMSアカウントにサインインしていれば、先程作成したアカウントが表示されると思います。

該当アカウントを選択し、「接続」をクリックします。

※TimerSampleプロジェクトで一つ目の開発を行っていく為、この名前になっています。

アカウントへの接続完了後は「ワークスペース」の「マッピング」が必要になりますので、ローカルの空のディレクトリを選択し、「マップと取得」をクリックします。

※reposだとGitと混合してしまう可能性もあるので、別な名前がいいかも知れません…。

「ワークスペース」の「マッピング」完了後、プロジェクトを作成していきますが、その際に「ソース管理に追加する」にチェックを入れてください。

作成したプロジェクトが無事にソース管理に追加されると、「チームエクスプローラー」の「ソース管理エクスプローラー」画面がこのように表示されますので、右クリックから「保留中の変更をチェックイン」を選択します。

下記のダイアログが出力されるので、「はい」をクリックします。

チェックインの際にワンクッション入れておくと気づくこともあるので、「今後このメッセージを表示しない」のチェックは外していた方が安心です。

チェックインが完了すると「チームエクスプローラー」に通知されます。

チェックイン完了後に『Visual Studio Team Service』の管理画面から「Code」画面を開くと先程作成したプロジェクトが追加されています。

これで『Visual Studio Team Service』の設定、およびプロジェクトの『バージョン管理』への追加が完了しました。

これで開発中に意味不明のエラーが発生しても安心です。

以上です。

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