なぜ世界史は日本史に比べて難しいと感じるのか?

アウストラロピテクスとか北京原人とかいう人間の起源は一旦置いておくとして、それ以降の歴史に関して日本史よりも世界史が難しいと感じた事ってありませんか?

かくいう私の学生時代を振り返っても日本史のテストでは高得点を取っていたのに、世界史になった途端にクラスの平均ぐらいの点数しか取れませんでした。

その当時は「何となく苦手」という感覚でしかなかったのですが、読書を重ねるうちに「学び方に問題があるのではないか」と感じるようになりました。

本記事では学び方の違いという視点から、日本史に比べて世界史が難しいと感じる理由を紹介していきます。

範囲の違い

当たり前のことですが日本史は日本の歴史について学び、世界史では世界各国の歴史を学ぶため、世界史の方が覚えなければいけない知識が多いです。

この覚える量の違いだけであれば学習時間などでカバーできる様にも思えるのですが、そこには言語の違いであったり文化の違いと言った馴染みのないモノも多くあるため、カバーしきれないと考えています。

また、範囲という点でさらに掘り下げていくと領土問題に行き当たります。日本は成立から今まで領土がほとんど変わっておらず、現代と昔の地名を紐づけることもそう難しくありません。(今もまだ残っていたりしますからね)

対して世界史はというと国家間の争いによってしょっちゅう領土が変わったり、国名が変わったりします。後述しますが、それだけ変化のある歴史をストーリー性を欠いたまま学んで行くのは難しいですよね。

進め方の違い

日本史は日本にだけフォーカスしているため、織田信長の時代の後には豊臣秀吉の、そしてその後には徳川家康の時代と言ったように地続きで学んで行きます。

対して世界史はというと、○○世紀の中東はこんな感じで、ヨーロッパはこんな感じで、さらに中国はこんな感じでと言ったように、同じ年代の様々な国にフォーカスを当ててパラレルに進んでいきます。

これによって歴史のストーリー性が失われ、ストーリー性が失われることによって覚えにくくなるんですね。日本史に比べて世界史が難しいと感じる最大の理由はここにあるのではないかと思っています。

深さの違い

日本史の授業と世界史の授業のコマ数は概ね同じぐらいになっています。世界史では日本史に比べて扱う国の数が倍以上に膨れ上がるのに、です。

よって日本史が狭く深く学べるのに対し、世界史は広く浅くしか学ぶことが出来ません。少し小難しい表現を使うと、浅くしか学べないという事は知識の根幹(その国の文化・背景など)を形成することが出来ないので、知識の枝葉を広げることが難しくなります。

極端な話、世界史は暗記でしかなくなってしまいます。

世界史をより良く学ぶには

これまで述べてきた内容は教育課程として既に確立されているため、私がここで何を主張しようと変わることは無いでしょう。

よって学校の世界史でいい成績を残すためにも自ら工夫して勉強しなければなりません。

ここで私がおススメしたい学習方法はいたってシンプルで、日本史と同じように世界史で扱う国それぞれの歴史を個別に学んでいく事です。ギリシャならギリシャの歴史だけを、イギリスならイギリスの歴史だけを、と言った具合です。

学校で習う世界史に比べて膨大な時間を必要としますが、世界史に対する理解度は日本史と同程度か少し及ばない水準まで引き上げられるでしょう。もちろん、この中には文化の違いによって日本人には理解しがたいことも多くあるので、本気で学ぼうと思ったらなかなか平たんな道ではありません。

より深い部分に関しては大人になって自由に学べるようになった時にまだ興味があればそこから学び直すとして、受験に向けてはストーリーを意識するだけでも充分なレベルに達するのではないでしょうか。

まとめ

日本史に比べて世界史が難しいと感じる理由
  • 範囲の違い:学ぶ対象の母数(国の数)が多すぎる。
  • 進め方の違い:一国だけにフォーカスを当てて年代を追っていくわけではない。
  • 深さの違い:その国の歴史を紐解くうえで重要な部分まで触れていない。

今回は日本史に比べて世界史が難しいと感じる理由をご紹介しました。

最後になりますが、私の学生時代は「世界史は何となく苦手」で過ごしてしまいましたが、大人になると(日本・世界問わず)歴史に学ぶ事がどんどんと多くなってくるので、今のうちに色々な歴史に触れて「面白い」と思うようになってもらえたら幸いです。

以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください