現役のシステムエンジニアがSurfaceにぴったりの環境を考察してみた

近頃では仕事場でもSurfaceを見かける機会が多くなってきました。

持ち運びやすいのも一つの理由ですが、何よりもIT業界が絶大な信頼を寄せるMicrosoftが販売元であるという点も大きな理由ではないでしょうか。

さて、そんなSurfaceですが、仕事場への導入にあたってアレコレと悩んでいる姿をよく見かけます。

「Surfaceを買いたいけど、他に何を揃えたらいいのか分からない…」
「Surfaceかっこいいけど、作業が快適に出来るか不安…」

そういう方の為に本記事では、現役のシステムエンジニアとして様々な現場を経験し、プライベートでもSurfaceを利用している私が考えるSurfaceに最適な環境をご紹介したいと思います。

Surfaceの特徴

本題に入る前にちょっとだけSurfaceの特徴(他のPCと異なる点)を説明させてください。
既に手元にSurfaceがあったりして不要な方は次の章までジャンプ!

推奨解像度

Panasonicのレッツノートみたいな特殊なモノを除くと、市販されているパソコンのほとんどはフルHD(1920*1080)が推奨解像度になっています。

Surfaceの解像度はというと、『2736*1824』という特殊なモノになっています。

数値から見て分かる通りとても高精細なのですが、Surface自体のディスプレイが大きくないために拡大の推奨値は『200%』になっています。
(これを市販パソコン感覚で『100%』にすると全てがミニマムになって、視認が困難に…。)

Surfaceは手軽さが最大の特徴でもありますが、自宅や職場などにおいてはサブディスプレイに繋げたい場合もあるでしょう。

その場合、サブディスプレイの解像度には注意が必要です。

2020年11月現在、ショッピングサイトを見回してもMicrosoftが推奨するSurfaceの特殊な解像度に適合したディスプレイは存在しません。

なので、Surface側の解像度をサブディスプレイに合わせても不快にならないレベルの解像度を持ったディスプレイを用意した方がいいでしょう。

ちなみに解像度が違う状態でデュアルディスプレイ環境を構築するとどうなるかというと、
カーソルをサブディスプレイ側に移す際に、Surface上の一部の領域からしか移せない
片方で開いたウィンドウをもう一方のディスプレイに移動する際に、変な感じになる
といった現象が起こります。

キーボードに関して

従来のノートPCであればキーボードは一体になっていますが、Surfaceはタブレット型PCなのでキーボードが付属していません。

なのでデスクトップ型同様にキーボードを別途用意しなければならないのですが、Surface専用のキーボードとして『タイプカバー』と呼ばれる商品が用意されています。

もちろん、その他の汎用的なUSB接続のキーボードを用意するのもアリですが、あまりおススメはしません(SurfaceのUSBポートに制限があるため)。

ちなみにこのタイプカバーですが、バックライト内蔵で静音効果はありません。

端子に関して

Surfaceの映像出力端子はMini DisplayPortになります。

電気屋さんで探すと分かりますが、対応する種類が少ないためか少しお高めです。

また、USBポートはUSB3.0対応のポートが一つだけです。

利用シーンを想定しての事なのか、スリムに収めるための制限なのか…。

なのでSurfaceを物理的に拡張していこうと思ったら意外とお金がかかります。

Surfaceに最適な環境

それでは本題に入っていきます。

ディスプレイ

先述したように、Surfaceの特殊な推奨解像度に適合したディスプレイはまだありません。
なので今あるディスプレイの中でなるべく大きいモノを選択した方がよいでしょう。

また、デュアルディスプレイ環境もひと工夫入れることをおススメします。

デュアルディスプレイと言えばディスプレイを横に2枚並べるのが一般的です。
しかし、Surfaceの斜めになっている画面から平面のディスプレイに視点を移すのは意外としんどいモノ。

そこでおススメしたいのが、上下のデュアルディスプレイ環境です。

Windows10であれば接続しているディスプレイをどのような配置で使用するのか、簡単に設定することが出来ます。
(Windowsスタートメニュー⇒設定⇒システム⇒ディスプレイから設定可能。)
横に並べるスタイルの方が主流なので慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、視点移動は遥かに楽になるはずです。

ただし、この上下のディスプレイ設定にするには、Surface本体よりも上にサブディスプレイを配置しなければなりません。

一般的なディスプレイは高さを変えることが出来ませんが、Dellを始めゲーミングディスプレイの中には高さ調節が可能な製品があるので、その中から選ぶといいでしょう。

以上を踏まえて、おススメのディスプレイがこちらになります。

高解像度・高さ調節可能と、まさにSurfaceにうってつけのディスプレイではないでしょうか。

ここまではデュアルディスプレイにフォーカスしてきましたが、それ以上ディスプレイを増やしたい場合について考えてみたいと思います。

まずデスクトップ型の場合、映像出力端子が2~3つほどあるので、3枚ぐらいまでは簡単に増やすことが出来ます。
それ以上追加したい場合は、グラフィックボードを追加することで増やしていく形になります。

次にノートパソコンですが、映像出力端子は2つが一般的だと思ってます。
ただし、グラフィックボードを追加するが出来ないため、それ以上ディスプレイを増やすことは出来ません。

最後にSurfaceですが、映像出力端子は1つだけです。
つまりデュアルディスプレイまでしか拡張できません。

しかし先ほどご紹介した製品の場合、サブディスプレイを画面分割(Windowsキー+矢印)して使うことで疑似的に3枚のディスプレイを実現できます。

ちなみにウルトラワイドのこの特性はSurfaceに限らず、
「ディスプレイを2枚設置するのは邪魔くさいな」
「ケーブルがごちゃごちゃして嫌だな」
という思いにも応えられるモノですので、今回に限らずおススメの商品です。

重要な事なのでもう一度申し上げておきますが、Surfaceの映像出力はMini DisplayPortです。

家電量販店などでは品揃えが少なく価格も高いので、ネットショッピングを利用されることをおススメします。

USBハブ

先述した通り、SurfaceにはUSBポートが一つしかありません。

仮にUSB接続のマウスを利用した場合、それだけポートが埋まってしまいます。

もちろん、オフィスでの開発作業だけであればそれでもあまり問題ないかもしれません。

しかし今回は快適な環境を目指しているので、
光学ドライブ
プリンター
ヘッドセット
といったUSB接続機器も視野に入れていきたいと思います。

ちなみに、夏場の必需品である扇風機程度であればSurfaceのAVアダプターに電源供給用のUSBポートが1つ付いているので、そちらを利用するといいでしょう。

結論から言うと、SurfaceのUSBポート拡張にあたっては、セルフパワー式のUSBハブを選びましょう。

私のオススメはコチラの商品です。

セルフパワー式であることはもちろんのコト、USBポートも充実の7ポート+充電(電源供給のみ)用4ポートです。

さらにコチラのUSBハブの良いところはACアダプターのコンセント部分が一体型ではないという事。

通常、セルフパワー方式のUSBハブに付属するACアダプターのコンセント部分はAndroidスマートホンの充電器の様にちょっと大きくなっています。

それが上記製品では、PCやディスプレイと同じような形状をしているので、並べて差しても問題ありません。

ポート毎にON/OFFを切り替えられるのも良いですね。

ちなみに、使用していないUSBポートにはキャップなどをしておくことをおススメします。

マウス

繰り返しになりますが、SurfaceのUSBポートは拡張しない限り1つだけです。

また、仮に前出のUSBハブなどを利用して拡張したとしても、マウスの感度・反応が鈍くなる場合があります。

なのでマウスはBluetooth対応のモノを選ぶことをおススメします。

Surfaceとは関係ありませんが、PC利用シーンによってはエルゴノミクスマウスがおススメです。

もしPC利用で腱鞘炎になっている方がいたら迷わずエルゴノミクスを導入しましょう。

エルゴノミクス・Bluetooth対応のマウスはコチラ。

LEDライトも魅力的ですが、DPIを切り替えられるところがやっぱりいいですね。

最後に

今回は私の「こんな環境作りたいなぁ」という願望も込めて、Surfaceにぴったりな環境を妄想してみました。

いかがだったでしょうか。

オフィスに導入される場合には色々な制限があるかもしれませんが、ぜひ参考にして頂ければと思います。

以上です。

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