今からちょうど1年前、燃え尽き症候群に陥り1ヶ月の休職を余儀なくされました。
鬱などと比べればわずか1ヶ月で復活できたのは燃え尽きの程度によるところが大きいですが、生まれて初めての経験でもあったために、戸惑うことも少なくありませんでした。
ストレス社会と言われる現代において、心理的な疲労を蓄積されている方は非常に多いと思います。よく言われることですが本当に「いきなり」「ガクッと」来ます。
そのような被害者の数を抑えるためにも、本記事では私の実体験から燃え尽き症候群に陥った理由を明らかにしていこうと思いますので、身に覚えのある方はどうかお気を付けください。
炎上案件に参画していた
私が燃え尽き症候群に陥った時期というのは特段忙しいわけでもなく、むしろまったりと仕事をしていたような時期でした。
しかし、時を遡るとその約半年前まで私は炎上案件に参画し、三六協定にギリギリ触れない程度の所を歩んでいました。
炎上案件というのは意味不明な忙しさが蔓延している場合が多くあります。一度立ち止まればその原因が明らかになったりもするのですが、スケジュールに追われるあまりテキトーな反省しかしないので、火が消えることはほとんどありません。
少し逸れましたが、そのような状況において人間の脳は気付かないうちにいつも以上のパフォーマンスを発揮します。この脳にとっての非常事態により人間の身体は少なからず影響を受けるのですが、パフォーマンスを発揮している間に気付くことは出来ません。
パフォーマンスを発揮しなくなった瞬間に、オーバーヒートを起こしたりするんです。
モチベーションが活きる機会に恵まれなかった
先述の通り燃え尽き症候群に陥る約半年前まで炎上案件に参画していました。
そこでの私のポジションは(年齢の割には)そこそこ重要なポジションで、一時期は4拠点のハブ的存在になっているぐらいでしたので、とても忙しく「気付いたら定時」という日が何日も続きました。
それだけの状況をこなしつつ、同時に自身の成長をひしひしと感じていました。プログラミングのスキルという点ではなく、仕事全体として「どんどん上のステージに上がっていってるな」という感覚でした。
この経験により「もっとキャリアを磨いていきたい」「バリバリ仕事をこなしていきたい」と思うようになり、炎上案件から撤退した後に参画した案件でも炎上案件参画時の脳内のまま仕事に取り組みました。
しかしその案件はそれほど忙しいモノではなく、また炎上案件参画時に培ったスキルを活かすような場面もなかったため、ずっと燻ぶっているだけの日々が続きました。
「やりたい」のに「やる機会がない」というのは意外とストレスになるもので、この燻ぶっていた思いが火になればまだ救われるのですが、灰になってしまう可能性の方が非常に高いです。
プライベートでも忙しかった
実は燃え尽き症候群に陥った時期は結婚式の準備に追われており、ある程度のまとまった時間を確保したいと常々考えているような状況でした。
公私ともに「やりたい」のに「出来ない」状況が続いていたのです。この状況って結構ヤバくて、仕事のストレスをプライベートで発散できないどころか、さらにストレスの上塗りにしかならないんですね。
ただでさえモチベーションが低かったところにプライベートからの追い打ちを受け、義務感で続けていた仕事もとうとう手につかなくなりました。
仕事がまったりペースだったこともあり「仕事中の暇な時間をプライベートでのやりたいことに充てられたらいいのに」と考えることも少なく無く、その考えが一層自分を追い込んでいたのかもしれませんね。
まとめ
今回は私の実体験をもとに、私が燃え尽き症候群に陥った3つの理由をご紹介しました。
一番の原因は「ないものねだり」が過ぎた事でしょうか。まさか焦るあまり自分を追い込んでいようとは思ってもいませんでしたね。
この燃え尽きを機に、仕事にはあまり熱を入れ過ぎない様に心掛けるようになりました。今もプチ炎上案件に参画したりしますが、『いのちをだいじに』のスタイルで心の平和を維持しています。
燃え尽きあるいは鬱などに陥る方が少なくなることを祈って…。
以上です。