技術ブログにしたはずが、仕事の事を書こうと思うとついつい愚痴になってしまいます。
今回は私が「こんな上司は嫌だ!」と思う特徴を1つだけ紹介します。
「たしかに、そう言う奴いるわ」
「やべ、これって俺の事じゃね?」
「もう少しで管理職になるけど、こうはなりたくないなぁ」
読まれる方にとって色々な見方があるかと思いますが、何かの参考にして頂ければ幸いです。
選択モノを増やす上司
家庭で出る洗濯物に掛けてみましたが、いかがでしょうか。
さて、そんなことはさておいて。
今現在参画しているプロジェクトではPMのプロジェクト管理が甘く、それによってメンバーが身体的にも精神的にも負担を強いられている状況です。
終わりが近づいていることもあるので、離脱者は出ないと思っていますが…。
そんな中で私の一番の負担となっているのが、PMが判断しない、あるいは曖昧な判断を下すというもの。
具体例を少しご紹介します。
仕様の判断
前回の記事でも書きましたが、今現在参画しているプロジェクトはアジャイル開発を採用しています。
(正直、ちゃんとしたアジャイル開発になっているかと問われると、肯定できませんが…。)
アジャイルでは実装段階前に仕様がガチッと決まっているわけではないので、実装・デモを繰り返して仕様を固めていきます。
とは言え、デモに向けても一つのカタチにしなければならないわけですから、そこに仕様の決定があります。
「今回はいったんこの仕様で」
「ここは改善の余地を残して」
「指摘があれば改善しよう」
そんな感じで。
しかしこの暫定の仕様決定に際して、PMの口から出てくるのは
「やりやすい方で」
「~~だと思う」
という決定・断定とは言えない曖昧な回答ばかり。
そんな結論が出る会議にはいったいどれぐらいの意味があるのでしょうか。
本題とは関係ありませんが、こういった曖昧な回答しか出せない人は『デキない人』だと思っています。
仕様の決定には顧客との関係性や、仕様の理解が必要であり、それらを蔑ろにしているからこそ起こる現象だからです。
作業タスクの判断
システム開発に限らず、どんなプロジェクトにおいてもスケジュール管理は欠かせません。
プロジェクト管理ツールには無料のモノから有料のモノまで幅広くあり、何かしらのツールを使っていることがほとんどでしょう。
まぁ、中にはまだエクセルで頑張っている方もいらっしゃるかもしれませんが…。
このスケジュール管理、誰が・いつ・何をやるかを明記しておくものです。
しかし、現在のプロジェクトではある一定期間の中に複数のチケット(個々のタスク)が切られている状態。
先行タスクや後続タスク、タスク同士の優劣や緊急性などは全く明記されていません。
その為、一つのタスクが完了するごとに「次はどれを進めましょうか」という確認が必要になります。
そしてお決まりの
「やりやすい奴から」
「すぐ終わる奴から」
そして最後には
「優先度は個人で判断してください」
と。
どれぐらいの人に共感して頂けるか分かりません。
PMからそのような言葉が出てきた瞬間、私の場合は思わず絶句してしまいます。
「他のタスクとの関係は無いのか?」
「プロジェクトとしてのタスクの優先順位は無いのか?」
仮に着手する場所を見誤った場合、
「関係する機能が他の人に割り当てられていて未完のままなので、完了できない」
「突如タスクの緊急度が高いことが分かり、割り込みが発生する」
といった状態に陥ります。
ここまでの補足
具体例を挙げたところで少々補足しておきます。
これまで述べてきた例の中で、メンバーからPMに対する提案は行っています。
仕様なら、「○○の方法と△△の方法があり、○○の方は~で△△の方は~です。」
作業なら、「残っているタスクは○○と△△で、○○は単独ですが△△の方は関係する機能があります。」
と言ったように。
つまりPMからの判断を仰いでいる形なのですが、それに対して曖昧な回答がなされるという状況です。
曖昧な判断はメンバーの作業を著しく増やす
リーダーがちゃんとした判断を出来ないと、メンバーの作業が増えます。
細かく言えば、確認・判断・報告・レビュー・承認と言ったように、リーダーの作業すらも増えます。
仕様なら、担当外の箇所も含めて影響範囲から探らねばならないかもしれません。
作業なら、担当外チケットの進捗まで確認しなければならないかもしれません。
対して、その場でリーダーが判断を下せば一瞬で解決します。
「それを分かって、わざわざ回り道をしようとしているんですか?」
と聞きたいぐらいです。
もちろん、リーダーの判断によって手戻りが発生することもあるかもしれません。
しかしそれを恐れるがあまりに下す曖昧な判断は、メンバーへの責任転嫁になっていませんか?
最後に
もう一つ、「こんな上司は嫌だ!」と思う特徴を思い出したので軽く紹介しておきます。
それは「スケジュール遅延で残業しているメンバーより先に帰る上司」です。
※残業代稼ぎや周りの雰囲気に流されて残業しているような無能な社員より早く帰ることは一向に構いません。
「スケジュール遅延するのは担当者の責任だろう」
とメンバーの責任を問う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、私はスケジュールを管理している側にもその責任はあると思っています。
むしろ管理側の責任しかないんじゃないかとすら思い始めてます。
遅延が発生する主な理由は
作業タスクに対して担当者の能力が著しく見合わなかった
作業タスクの見積もりが甘すぎた
能力の著しく低いメンバーを担当にせざるを得なかった
といったところでしょうか。
一つ目は采配ミスであり、プロ野球の試合ならば監督が叩かれるような状況です。
二つ目は見積もり(管理側の人間が実施)のミスであり、担当者が責められるいわれはありません。
三つ目は会社間だったり人間同士の忖度であり、スキルアンマッチで軌道修正も出来ないなら交代要員を出してもらうか火種が大きな炎になる前に消しておくべき状況です。
完全な縦社会のはずなのに、先頭に立つべき人間が少ないのは恐ろしい限りですね。
以上です。
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